すずらん連邦帝国

すずらん連邦帝国

Federal Empire of Suzuran

3億人

＜データ無し＞

2020-11-12 18:55:15

国家元首: マテバ帝(インペラトル)

最高議会により選出される皇帝を元首とする共和制連邦国家である。
皇帝(インペラトル)は共和制国家として建国以来、軍事と行政の長として非常に大きな権力を持つが、皇帝位は当初よりあくまで議会による指名に基づくものであって世襲的な地位ではなかった。

革命により共産党(旧共産党)が政権を握ると、皇帝の指名機関は元老院から人民最高議会(現在の最高議会)に変更となったものの、皇帝位そのものは当初から民主的背景に基づくものであったこともあって廃止されることはなく、むしろ立法権と司法権が暫定的に委譲されるなど、その権力は強化される一方であった。

しかし、近年になって旧共産党が弱体化すると、新共産党の台頭に合わせ、皇帝への権力集中が問題視されるようになり、最初に立法権と司法権が最高議会により剥奪され、続いて、行政権の大部分も国民の直接選挙により選ばれる総統に移行し、現在の皇帝位は象徴的地位として残るのみである。

内政の特徴としては、旧共産党時代より一貫して教育と医療に重点を置いた政策がなされ、医療技術は他国には例を見ない急速な成長を見せている。
その医療技術は特に再生医療分野において高度に発達しており、ヒト体細胞から生殖器官を含むいかなる臓器をも培養することが可能となるに至っている。
一方で、この医療技術を背景として美容整形感覚での性転換が流行した結果、国民の性比ははフィッシャー性比から大きく逸脱しており、男性として出生した者に至っては総人口の5割、30歳以下では実に9割が現に女体化しているか過去に女体化の経験があるという興味深い状態となっている。

文化的には、こうした女体化した男性同士の同性愛を描いた作品が文学からポップカルチャーに至るまで圧倒的主流であり、俗に「すずらん文学」と呼ばれている。